たしか今月2日2004-12-02だったと思いましたが、かなん女史が描いたミント・ミルフィー・ちとせをバックに「重大発表まであと8日」という趣旨の謎のカウントダウンバナーがブロッコリー公式サイトに付けられました。ご存知の方も多いと思いますが、以前にもブロッコリーは同じ方法を用いてデ・ジ・キャラットの映画化を発表しましたから、今回も G.A. 映画化かなと個人的に期待していたわけであります。ちなみにそのデジキャラットは映画化を含めて『ちゃお』に進出するなど低年齢向路線を突き進み、今やブランド全体として崩壊してしまったわけでありまして、個人的にはイヤーな予感が当初からしていたと今更ながら主張させていただきますけれども、それでもまさかここまで予想の斜め下を衝かれるとは思ってもみませんでした。
- ミュージカル ギャラクシーエンジェル(ブロッコリー公式)
- 「ギャラクシーエンジェル」がミュージカル化!!(ITmedia Jobs)
- エンジェル隊が歌って踊る! 「ギャラクシーエンジェル」がついにミュージカル化(電撃 Online)
なんだこれは。
ギャラクシーエンジェルのファンとして末席を汚す者として、またブロッコリーの株主として、こんなグロいコスプレミュージカルは許せないというかなんというか。もうね、ぶっちゃけありえない。怒りも呆れも通り越して、あざけることしか出来ない状態であります。
以下、いくつか。
なぜに…
『サクラ大戦』というコンテンツが非常に好きで、あの作品に「スター・ウォーズ」を足して2で割ったような宇宙活劇を作りたいと思い、誕生したのが「ギャラクシーエンジェル」でした。ゲームやアニメ、コミックに、ミュージカルが加わって化学反応が起き、より世界が広がっていくことに期待しています。
サクラ大戦が好きかどうかは別にどうでもいいのですけれども、この方は本当にサクラ大戦のミュージカルを見たことがあるのだろうかと勘繰ってしまいたくなります。私もあのミュージカルを中学生の時に見に行きましたけれども、あれの演技のレベルはもはやミュージカルというより学芸会レベル。ミュージカルなんてカタカナ語を用いることさえおこがましい程度のものでした。正直、声優の御方々は御世辞にも若いと言えないレベルでしたから、おそらくは体力的な問題があったのか、あまり派手な動きというものがなかったものだったんです。少なくともサクラ大戦の派手な動きからは程遠い、もたもたとしたものでした。衣装なんかも私の目には今ひとつに映りましたし、そういった「ミュージカル」な面では今ひとつだったと記憶しています。
でも、でもですよ、ただひとつの強力にして唯一の魅力は声が同じだったのです。もうその点だけで十分楽しめました。それだけが魅力だったと言っても過言ではないくらい。中の人はアイドル声優からは程遠い存在だったので、絵的には厳しいですけれどもラジオドラマと同じようなものだと割り切れば十二分に楽しめたわけです。
にもかかわらず、このギャラクシーエンジェルミュージカルでは後藤沙緒里(ちとせ役)以外はみーんな声優以外を使うようで、だからといって別に体格的に合っているなどということはなく、それどころか全く適合していない状態。ミントのサイズまでは要求しないにしても、ヴァニラなんかは見ていられない状態であります。デカすぎ。そりゃあ、田村ゆかりや沢城みゆきをミュージカルで拘束することは難しいと思いますけれど、もうちょっとマシなのはいなかったものか。舞台派とは言い切れない、こんな微妙なところから持ってくる必要はなかっただろうに…と思わずにはいられません。
まあ確かに、ゲームと同じ声優をミュージカルにも起用してしまったためにちっとも演技があっていない(演技のプロというわけではないらしく、リズムがずれまくっていた)状態だったサクラ大戦ミュージカルを見たからこそ、声優ではなく敢えて演技向け(なのかな?)の人間を起用したのかもしれませんけれども……私としては[新谷良子=ミルフィーユ・桜葉]の方程式が崩された時点でもうそれはギャラクシーエンジェルではないというか、せっかくアニメ版であれゲーム版であれ各キャラの中の人に合わせた感じに各キャラクターが作られているというのに、こんなギャラクシーエンジェルにぜんっぜん関係のなかったどこの誰だかわからない人をわざわざ採用しなくてもという感じであります。
目指すは一般向け?
こうなったらもう適当に邪推することしかやることがないのですけれども、もしかしたらブロッコリーはギャラクシーエンジェルをミュージカルという形で出せば、セラミュ(セーラームーンミュージカル)のように一般客も取り込めるんじゃないかとか考えてるんじゃないでしょうね。セーラームーンとギャラクシーエンジェルは、アニオタの間の認知度は同じかもしれませんけれども、一般人の間の認知度に関しては天と地の差があるわけでして、まさかこのミュージカル化をもって一般向拡大成長路線を目指そうなどと考えているのだとしたら…。こんなミュージカルの存在に一般人が気づくわけありませんし、そもそもギャラクシーエンジェル好きの人間さえ行くか行くまいかで悩むような作品ですから、もう誰からも見向きされなくなっていく気がします。多角化したデジキャラットが大失敗に終わったことは多少は事情に通じてさえいれば全くの公然たる事実として認識できるわけで、よもやブロッコリー自身が気づいていないわけがないのですが、まさか…。
かつての主軸だったデジキャラットも今やブロッコリーの足を引っ張っている状態で、名実ともにギャラクシーエンジェルはブロッコリーの大黒柱であります。それなのに、こんな訳のわからない大冒険をして、また同じ失敗を繰り返されてはたまらない。これが大失敗・大不評に終わってギャラクシーエンジェル第5期がなくなってしまったりしたら(公式にはアニメは第4期で終わりということになっていますけれども、それはそれとして)残念ですし困るわけです。それに私は一応ブロッコリーの小株主なので、これ以上ブロッコリーに赤字を出し続けられると大変困るわけでありまして…。
ミルフィー好きとしても
公式サイト Diary の2004年12月10日に掲載されている写真を見ましたが、正直な話、精神攻撃なんじゃないかとさえ思いました。新谷良子が入ったミルフィーの「はいはーい」と言うのがたまらない、ミルフィー&新谷良子好きの私にとっては、バンカーバスター並のショックであります。
アニメ、ゲーム、コミックのそれぞれが「混ぜるな危険」と言われるほどに独立しているギャラクシーエンジェルですが、ネット上の数箇所を見る限り、どのファン層からも十全な支持は得られそうにない気がします。烏丸ちとせ or 後藤沙緒里の好きな方を除いて、これは完全に微妙な作品なんじゃないですかね。もしかしたら後藤沙緒里ファンの方にとってもなかったことにしたいものになってしまうかもしれませんが、出来れば少しでも見られるものであってほしいものです。
見に行くかと言われれば
ここまでなんだかんだ文句を言っておきながらも一応見に行くつもりであります。これはどちらかといえば、見たいという気持ちよりもアニメ第5期/第2世代ゲームを期待しているという意思表示に近いものがあります。「実は面白いかも」という微かな期待はありますが、まあそのあたりは目の付け所がブロッコリーということでひとつ。
それにしても、ロイヤル席12,000円って何事ですかね? セラミュでさえ5,800円なのに。サントリーホール公演のオーケストラじゃないんですから、こんなグラビア女優が出るような公演の値段としてはありえないですよ。ほんとにもう。





