また南シナ海、しかも今回は DZZ どころか完全に日本の領海内を潜航状態の原潜が通過しているという。中国は旧ソ連とやっていることが全く変わりありませんね。以下、雑感。
- 海上警備行動の遅さについて問題については全く異を唱えるつもりはないのですけれども、(それとはやや別の問題として)仮に海上警備行動が迅速に布告されたとして、いったいなにが出来たのだろうという疑問があります。海自の P3C 哨戒機がアクティヴ・ソナーを投下して警告したそうですが、潜航状態の潜水艦に対する警告行為としてはそれが手一杯というか唯一の手段に等しいわけでありまして、"その次"の段階というのはもはや純粋に排撃を目的とした攻撃行動しかないわけです。本気で浮上を強要するとしたら P3C から爆雷を落とすしかないですけれども、ようやく漁船みたいな不審船に機関砲を撃てるようになった国が潜水艦に爆雷攻撃というのはいささかハイレベルすぎる気もしますし、かといって護衛艦がやるとしたら ASROC 対潜ミサイルしかないわけで、これを使っちゃえばアウトレンジの一撃で終わってしまいますしねえ。
- 中国政府が「我が国の艦船と確認できない」と言っているのですから、冷静に考えれば「当てない爆雷攻撃」をしても何の問題もないとは思います。潜航状態で領海を通過した原潜に対して、浮上させるための最低限の手段を用いても中国はこれを批判できないでしょう。撃沈するかどうかは別として、ですよ?
- いくら浅深度は言えど、こんなに簡単に見つかる漢級はちょっと駄目ですね。米軍が何で追跡していたのかは知りませんが、哨戒機に見つけられたとしたらちょっとあまりにも使えなさ過ぎると思います。所詮は試作品か。
原潜の仕事は SLBM と海峡封鎖
また前田哲男なわけですが、仮に故障した船を潜水艦が助けにいっただけだとしたら、海上保安庁で十分対処できるはず。情報不足で判断できないが、法的な要件を満たしているかどうか疑問を感じる
って、ちょっと頭がおかしいんじゃないのですかね。それはそもそも海上保安庁の仕事であって、少なくとも原潜の仕事ではない。中国がお好きなのかどうかは知らないけれども、これは B-52 戦略爆撃機が空母から発鑑するという考えとあまり変わらない気がします。





